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釧路市のフィットネス施設の廃止案否決に関して
2011-12-15-Thu  CATEGORY: 未分類
十二月十四日の釧路新聞の一面はMOOのフィットネス廃止否決という内容でした。

廃止提案を否決/釧路市議会

 釧路の行政に興味のない方がここにたどり着くことはないと思うので詳しい
説明は省きますが、市が民間に業務委託しているフィットネス施設が利用者が
少ないため市が維持費として年間役7000万円を補填していることについて、
釧路市の財政健全化の為、これを廃止して市の赤字を削減しましょうというのが
これまでの流れでした。この廃止提案を市議会が否決したというのが上の記事
です。

事業説明書【フィットネスセンター管理運営費】(77KB)(PDF文書)

「釧路市事業仕分け」結果一覧(176KB)(PDF文書)

 事業仕分けが全てではないのが国政で某党が示してくれましたが、この事業
についての仕訳は妥当であったのではないかと思っています。

 廃止の賛成派、反対派の討論の内容についてはさて置いて(個人的には釧路
新聞で読み取れる反対派の討論内容は議員の責任回避の言い訳にしか過ぎず、
財政再建という方角に対し、後ろ向きな内容なのでここで論破すべき必要はない
と考え言及しません)、一市民の意見として条例廃止の否決ががっかりな理由は
この施設の継続が釧路市民の最大多数の最大幸福とかけ離れているからです。

 社会福祉や公共事業は資本主義における社会主義的な冨の再分配と思って
いるので、ある程度以上の生活レベルを維持するために必要とは思いますが、
それでもその方向性は最大多数の最大幸福であるべきというのが自分の基本的
なスタンスです。

 上の事業説明書から、この事業がどの程度釧路市民に貢献しているか計算
してみる為に必要な数字を上の事業説明書から抜き書きしてみます。

釧路市民183,695人
(住民基本台帳人口、2011年9月30日)

年間延べ利用者    95,954人
会員延べ利用者    85,046人
一般延べ利用者数   10,908人
会員数 人       1,047人

開館日数         340日

事業費(市の支出) 73,569,000円

 この事業の恩恵を預かっている市民は会員数+一般延べ利用者数÷リピート
回数という算式で計算して良いかと思います。甘く計算するならリピート回数
を1回として1,047+10,908=11,955人、会員並みに非会員が利用しているなら
1,047+134=1,181人です。この人数自体は多いようにも見えますが市の施策
としては分母を市の人口18万人とすべきであり、利用者の全員が市民だとしても
その内の0.6%~6.5%しか恩恵を受けていないのですから、最大多数の最大幸福
という方角からは、この予算を財政の別の使途に回す方が有効と思います。

 また、この議決に於いて最終選択権を握った「与党」の市民連(民主党系会
派)が「市民合意を得るには不十分と言わざるを得ない」と反対に回りましたが、
この割合が「市民の合意」を受けるのに必要な市民の割合かと言われると首を
かしげざるをえません。民主党の方々は国政でも地方行政でもどこか違う国の
国民や大多数でない市民の味方なのではないかと勘ぐってしまいます。

 利用料金を上げればと言う意見もあるようなのですが、この負担を全利用者
に負担して貰う為、年間延べ利用者で割ると1回入場辺り767円で;

一般:   810円 回数券:8150円
中・高校生: 610円 回数券:6120円
小学生以下: 510円 回数券:5100円
※ 回数券:各12枚券

 という現在の利用料金に等しく加算すると大人が1,577円となり、利用者から
すると割高感のある料金となってしまいます。一般利用者の減少に影響するかも
しれません。また、この料金は鳥取温水プールの遊泳料480円の約3倍、MOO近隣
に位置する民間のフィットネス施設アクアトピアのレギュラー会員の料金月額
7,140円×12ヶ月+入会金5,250円+年間登録料2,100円をMOO会員の平均利用回数
81回で割った金額1,148円(実際には暖房費等が掛かるのでもう少し高い)と比較
しても、現状より高くなってしまうものの、営業を継続したMOOに通い続けるより
安上がりな値段となります。利用条件の制限のあるコースであれば現状の値段並
で利用できることもり、このような状況でMOOのフィットネスを営業継続すること
は民業圧迫にもなりかねません。

 この数字だけでも十分ですが、更に言えば以下のブログ記事にあるとおり施設
の老朽化から年間の支出以外に1億7千万円以上の支出が必要とのこと。フィット
ネス事業を廃止することで単年で2億4千万円、この先々使われなくなる7千万円を
老人福祉や子どもの教育の予算に使用するのであれば大多数の市民は事業の廃止に
賛成するのではないでしょうか。

北の心の開拓記 釧路編 [小松正明ブログ]
フィットネスセンター廃止条例案が否決 (長文ご容赦)
(釧路市副市長のブログです。このエントリに触発されて記事を書きました)

再び書きますが、数字上から見て得策とはいえない営業継続を選択した(厳密に
言えば「現状での廃止に反対」の会派もあるようですけれども)議会の議員の方
が合意すべきと考える「市民」とは誰のことなのかはなはだ疑問です。

※ 本当のはパブリックコメントとnoisy minorityとカッコ付き「市民」のことも
書こうかと思いましたが、この件に関しては不明な点も多いし、当事者を揶揄する
内容になりそうなので止めておきます。


※※ この施設についてPR不足の指摘がされているようですが、本当に必要な施設
で費用対効果が高ければほっといても市民は使います。アクアトピアが事業として
成立しているのであればMOOのフィットネスは施設として効果が低いか利便性が悪い
と判断すべきです。事業存続を目的にPRを行うのは本末転倒だと思います。
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コメント

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twitterから飛んできました
コメント北緯43度 | URL | 2011-12-17-Sat 00:58 [編集]
twitterでも返信させていただきましたが、
ブログも拝見したく飛んできました。

この廃止案否決に関しては、私もずっと考えていますが、
最終的に「全体最適を考えると、否決すべきではなかった」
という考えにまとまりました。

そして何より、
「こういう議題をつねに市民が議論できるといいなあ」
とも思いました。

これからもブログの記事を楽しみにしております。
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